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スティーブはドアを開けて待っている車に向かっていて歩いているところだった。ビルの外の、アップルのマークがある場所に一組の家族がいた。アップルへの「巡礼」にやってきた人々が決まって記念写真を撮る場所だ。
近くを通りかかったスティーブに、一家の父親が「すみません、私たちの写真をとってもらってもいいですか?」と声をかけた。
差し出されたiPhoneをみてスティーブは一瞬立ち止まった。彼が誰なのかを知らないのだと気づいたスティーブは「もちろんだとも!」と熱のこもった声で答えて、差し出されたiPhoneを手にした。
スティーブは何度か後ずさりして、iPhoneのスクリーンをタップしてフォーカスを決め、念入りに写真の構図を決めると「笑って!」といいながら写真を撮った。家族の笑顔を促すように自身も笑みを浮かべながら。 iPhoneを返してもらった父親は「ありがとう」と言い、スティーブは彼の車に乗り込み、扉は閉じられ、立ち去っていった。
家族はスティーブの撮ったその写真をのぞき込んでよく撮れていると口々にいった。そしてiPhoneをポケットにしまうと、いってしまった。
そしてそれが、私がスティーブ・ジョブズをみた最後だった。
"—スティーブ・ジョブズを最後に見た日 (訳してみた) - Lifehacking.jp 分室
7 months ago