" 著者の主張は、この「買う・食べる」中心のスケルトン・ツアーの隆盛によって、逆に若者に取って海外旅行の魅力がなくなっていったのでは?というもので、ある意味でオーソドックスな分析です。
ただ、個人的にこの本で一番面白かった点は、猿岩石のユーラシア大陸ヒッチハイクに紙幅をさき、分析している所。
20代の海外渡航者が最も多かったのは1996年なのですが、この1996年こそ猿岩石がヒッチハイクの旅を行った年であります。
爆発的な人気を呼んだこの企画は、同時に『深夜特急』のパロディでもあり、大きな感動を引き起こすとともに、「自分探し」をするバックパッカーたちを陳腐なものにすることになりました。
著者はそこまで言ってはいませんが、個人的にはこの本を読んで猿岩石によって海外旅行の「フロンティアの消滅」を感じました。
ヒッチハイクは「猿岩石みたい」、グループ旅行は「『あいのり』みたい」とレッテルを貼られることになり、海外旅行が「チャレンジ」としては評価されなくなったことが、若者の「海外旅行離れ」のかなり大きな要因なのではないでしょうか?"
—山下ゆの新書ランキング Blogスタイル - 山口誠『ニッポンの海外旅行』(ちくま新書) 8点 (via shayol)
(via otsune)
1 year ago